保育士の転職は、他の業種とは大きく異なります。
面接でも、他の業種では聞かれないような質問や、その人の人間性を知ろうとするような核心に迫った質問をされることも。
今回は、保育士の転職の面接でよく聞かれる質問5選をご紹介します。
志望動機や転職理由など、基本的な回答例も解説するので、転職中の保育士さんは、ぜひ参考にしてみてください!
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保育士が転職の面接でよく聞かれる質問5つ
① なぜ保育士になったのか
保育士の面接では、「そもそもなぜ保育士の道を選んだのか?」という質問が特に多いです。
それは、その人の保育士としての素質を見極めるためです。
母子家庭で、男性と関わる機会がない子どもいますね。
例えば、
- 母親が保育士だったので、仕事先にボランティアをする機会がありました。そして、現場で働く母親に憧れを抱くようになりました
- 小さいころから赤ちゃんが好きで、妹や弟のおむつを替えたり、あやしたりとお世話をしていました
一方、
- 大学で学んでいたからなんとなく流れで
- 資格があるからとりあえず挑戦してみた
という後ろ向きの回答では、熱意や保育士としての素質が伝わりにくいので避けましょう。
② 志望動機
「なぜウチの園を応募したのですか?」これは保育士の転職ではテッパンの質問ですね!
ここで注意してほしいのは、「応募先の保育園を志望した理由」だけを回答することです。
よく、「志望動機」と「転職理由」を混同している保育士がいますが、この2つの質問の意図は大きく異なります。
志望動機は「ウチの保育園のどこに魅力を感じたのか?」という意図があり、 一方、転職理由は「前職を辞めた理由を知りたい」「すぐに辞める人なのかどうかを見極めたい」という意図があります。
そのため、志望動機を伝えるには、応募先の保育園を徹底的にリサーチする必要があります。
このように、保育内容や理念など、この保育園にしかない特性や魅力を伝えれば、「きちんと調べているな」と好印象を持たれますよ。
このようなマイナスの転職理由だと、「また同じような理由で辞めるのでは?」と採用側にも心配されてしまいます。
- 運動が好きなので、体操や運動遊びが盛んな貴園を志望いたしました
- 「子どもひとりひとりの個性を伸ばす」という貴園の理念に共感しました
③ 転職理由
マイナスの転職理由はNG!
- 人間関係が悪くて辞めた
- 給料が安かった
- 体力的にきつかった
転職理由は、トラブルや不満以外のものを答えましょう。
・前園は個人よりも「全体」に重きを置く方針で、子どもひとりひとりの個性を伸ばしたい私の理念とは異なっていたことが転職を志すきっかけとなりました
保育方針や理念の違いなどを答えれば、マイナスな印象を持たれることもありませんし、あなたの目指す保育についても伝わりやすいのでおすすめです。
④ 前園でどんな仕事をしていたのか
「役職は?」「何歳児クラスを担当していたの?」「担当したイベントとかはある?」という質問も多いですね。
- 前園では3歳児の担任をしておりました。イベントは、お誕生日会や七夕祭り、クリスマス会などを担当しました
- 0~1歳児の副担任をしておりました。小さな保育園だったので、担当したイベントは少ないのですが、日頃の保育では「野菜スタンプ」や「○○体操(ダンス)」などの活動を企画・運営しておりました
前園で担当していた仕事内容を、より具体的に答えることが大切です。
⑤ 保育士人生の中で最も心に残っている出来事
意外と多いこの質問。印象深かったエピソードを答えましょう。
- 保育士1年目のとき、思うような保育が出来ずに落ち込んでいると、子どもが「先生疲れているの?おやつ作ってあげるね」と私に泥だんごをくれたことです
- 「うちの子、家でも○○できるようになったんです。先生のおかげですね」と保護者からいわれたのがうれしくて、今でも心に残っています
子ども、保護者、先輩保育士との具体的なエピソードを伝えましょう。
くすっと笑えるエピソードもいいのですが、感動的なエピソードや、保育観を変えるようなエピソードの方が、あなたの人間性がわかるのでおすすめです。
保育士転職の面接で大切なこと「質問回答は具体的で簡潔に」!
熱意を見せようとして、長く話しすぎてしまうこともありますよね。
しかし、保育士の転職の面接では、質問回答は具体的かつ簡潔に答えることが大切です。
質問回答が長すぎると、1番伝えたいことがわかりにくくなってしまいます。
採用側にも「聞き手の気持ちを配慮する力が欠けている」と悪印象を持たれてしまう可能性もあります。
適切な長さで伝えれば、あなたの熱意や人間性が伝わりやすくなりますよ。
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※この記事は、保育士が作成しています。