今や社会問題となっている待機児童と保育士不足の深刻化ですが、原因はさまざまありますが一つの要因として保育士の離職率が挙げられます。
厚生労働省が発表した「平成30年社会福祉施設等調査」によれば、保育士の離職率は8.9%となっています。
保育士の離職理由として「仕事量が多く負担が大きい」「子どもを預かる責任の重さ」「給与の低さ」「人間関係の難しさ」「体力的な問題」などが考えられます。
こういった理由を考えると、責任を求められる仕事のため、簡単に退職することは難しく「辞めたくても辞められない」状況が続いている方もいらっしゃると思います。
担任を受け持っている保育士の場合、3月末の年度変わりまでは、退職せずに続けてほしいという園も多いですね。
そこで今回は、保育士が退職代行サービスを利用するべき理由と退職代行サービスのおすすめ3選をご紹介します。
保育士が利用できる退職代行サービスとは?
退職代行(たいしょくだいこう)サービスとは、従業員が会社を退職の意思があるにも関わらず、退職できない・退職したいと言い出せない場合に弁護士や代行業者が従業員本人に代わって退職の意思を会社に伝えるサービスのことです。
退職代行を利用すべき保育士は?
すんなりと退職できれば良いのですが、状況によっては辞めたくても辞められない事もあると思います。
ここではどのような保育士が退職代行サービスを利用すべきなのかご紹介します。
過度な引き止めに合っている
退職を保育園側に申し出ても過度な引き止めに合ってなかなか退職できないケースがあります。
年度途中で退職の交渉が進まない
保育園の体制で担任制度があり、年度途中の退職となると後任の保育士の探したり、雇用契約上を理由に辞めにくいケースなどあります。担任の先生が年度途中に辞めることに園や会社側はとても嫌がります。
それは、担任が年度途中に退職すると、保護者から不信感を持たれることと、人員補充が難しく、時間がかかるためです。
いじめやハラスメントで精神的に追い詰められている
保育園内の人間関係や近年よく聞くモンスターペアレンツなど保護者の対応で心身ともにダメージを負っているケース。
男性保育士であれば、肩身の狭い思いをしてしまいますし、女性同士の人間関係も好き嫌いが激しいため、同僚同士の人間関係に疲れ果ててしまうケースも多いです。
また、園長や主任との関係もストレスになるケースもあります。
今時、稀でしょうけど、パワハラがひどい園もあります。
有給消化できない、未払い賃金など請求したい
ブラックな保育園などでは労働者として当たり前の年次有給休暇が取得できないケースもあり、未払い賃金など泣き寝入りせざるを得ないケースもあります。
シフトがきつい園だと、有給消化が出来ていない園もあります。
保育士の退職代行を利用するメリット
退職代行を利用する前にメリット・デメリットをご紹介します。
保育士という職業だからこそ退職代行サービスを利用するメリットがあります。
早期退職が可能
労働者には「労働の自由」があり、民放第627条には雇用の期間に定めがないときは、解約(退職)の申し入れから2週間が経過すると雇用契約が終了するとあります。
申し出た2週間に付与されている年次有給休暇を利用することで早期退職が可能です。
例えば、有給を2週間分取得していれば退職を申し出て即日退職となります。
人間関係を気にせず退職が可能
人間関係の難しさで悩んで退職を決意される方も多くいらっしゃると思います。
そういった状況では退職を切り出すのはストレスとなりますが、退職代行を利用することで退職の意思を園側へ伝えてくれるので、職場の人に会わず退職することも可能です。
ただし、退職時の状況などによっては、園側に対応しなければならないこともあります。
引き止められても交渉を代行してくれる
保育士の仕事柄「今辞められると仕事に支障が出る」「あと〇ヶ月いてもらわないと」など引き止められることも多いと思いますが、弁護士や労働組合法人が運営する退職代行サービスであれば、引き止めてくる園側と交渉することが可能です。
保育士の退職代行を利用するデメリット
退職代行を利用するメリットをお伝えしましたが、状況によってはデメリットとなるリスクもあります。どういったデメリットがあるかここでご紹介します。
大切な引継ぎがある場合
あとを任される保育士や保護者さんが不安にさせないよう仕事の引継ぎは重要です。
退職代行が園側に伝えられる内容であれば、代行して話してもらえば良いのですが、自身が後任の保育士に直接伝えなければならない大切な引継ぎ業務がある場合は、自分で伝える可能性もあるため、注意しましょう。
有給消化できない場合
退職を申し出た日から2週間が経過すると雇用契約が終了するので、その期間に年次有給休暇を利用して早期退職ができるとお伝えしましたが、年次有給休暇を取得していない、または消化して日数が少ない場合は、その期間出勤しなければなりません。
そういった状況で出勤したくない場合は退職する日まで欠勤扱いで取り扱ってもらえるか確認しておきましょう。
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保育士が使える退職代行まとめ
今回は、今回は保育士が退職代行サービスを利用するべき理由とおすすめの退職代行サービス3選をご紹介しました。
責任ある仕事の保育士は「辞めたくても辞められない」と思っている方も多くいらっしゃると思いますが、弁護士や労働組合法人が運営している退職代行サービスを利用することでストレスなく退職することが可能です。
今回ご紹介した退職代行サービス3社を比べてみて、自分の状況にあった業者に相談してみてましょう。